離婚調停の知識
調停には直接本人から話を聞くことが義務付けられている為、原則として当事者本人が出頭しなければなりません。
場合によっては弁護士を代理人に立てることも出来ますが、離婚成立が決定する時には本人が出頭しなければなりません。
弁護士と同伴して出頭することも出来ます。
【調停離婚の数】
年々増加傾向にあり、25年間で約2倍に膨れ上がってています。
調停を申し立てた側が出頭するのは当然として、相手方が出頭を拒否した場合は、調査官が事情を調べ、正当な理由が無ければ出頭を勧告します。
殆どはこれで出頭しますが、それでも出頭しなければ5万円以下の科料が課せられる可能性があります。
しかしなおも出頭しない場合は、調停不成立となり、離婚の訴訟を起こせます。
また調停では、自らの主張のみを話すのではなく冷静に調停員の話を聞きながら進めるようにしましょう。
事前に弁護士と打合せをしてアドバイスをもらっておくと良いと思います。
浮気超を行った結果、浮気が原因での調停の場合、相手側が調査の事を知らないと「浮気はしていない。」と嘘の主張すると思われますので、相手方を不利にし、こちらが優位に進める為にも出来る限り相手に情報を与えないほうが懸命です。
○○様 ご無沙汰しております。
主人とは離婚調停を行い、相手の女性は裁判という形になりました。
○月○日に一回目の調停があり、その時には話がまとまらなかったのですが、二回目の調停で調停成立となり、今、離婚届に必要な書類の準備をしているところです。
相手方の女性は、○月○日に一回目の裁判で和解を求めてきているとのことでしたが、こちらの二回目の調停が終わってからと言うことで保留にしていました。
弁護士と相談した結果、こちらで調停成立したので、もうこれ以上長引かせないためにも和解には応じることにしましたが、相手が主人と知り合った時に主人が妻帯者であると言うことを知らなかったと嘘をついていたので、それだけは納得がいかないと伝えてもらうようにしました。
○月○日に女性の裁判がもう一度あり、そこで和解して終わりと言うことになりそうです。
上記の亜紀子(仮名)さんの場合は探偵社に浮気調査を依頼し、その証拠を持って弁護士の先生にお願いしています。
スムーズに解決出来たのも本人が決断出来たからといえます。
離婚は人生の大きなターニングポイントの一つといえるでしょう。
大事な人生を不利な協議離婚で別れたり、おかしな探偵社や弁護士に騙されること無く迎える事が出来たのです。
浮気の悩み、離婚の苦痛があったにせよこれからの人生を考えれば避けて通る事の出来ない事だったのかも知れません。
世の中には「旦那が女を作って逃げた。生活費もそのまま入らず苦しい思いをしている。」と聞くことがあります。
浮気を事前に察知し、正当な責任を取らせた亜紀子さんの決断は、勇気が必要だったと言えるのではないでしょうか。