ED(性機能障害)だと主張する浮気夫の浮気の言い訳。
夫のEDが浮気の原因だという浮気妻の主張。
ここではEDに関する事案を紹介し、その傾向と対策を解説していきます。
不貞行為(浮気)を証明できるだけの証拠をお持ちになって入りうことが前提の話となりますが、不貞が原因での離婚裁判や慰謝料請求の際に「自分はED(性機能障害)だから不貞ではない」との主張をされる男性が稀にいます。
その場合は当然、夫婦間の性交渉もないセックスレス状態でないと話の辻褄が合いませんのでセックスレスだとして、ED(性機能障害)を主張する場合は基本は医師による診断書の提出がなされます。
糖尿病によるEDは通常、ヘモグロビンA1cやグリコアルブミンの数値が高く、それらによってEDの判断がされています。
ただ、診断書があるということはEDの治療に行っているということになり、当然、バイアグラを代表とする治療薬が処方されているでしょう。
いくら診断書があったとしても、治療薬が処方されていて、不貞の証拠があるにも関わらず、不貞行為はないという主張はあまりにも無理があると言わざるを得ないでしょう。
後付けで診断書を出された場合は、不貞の交際関係の長さもあるでしょう。
浮気が始まった当時はEDではなく、その後にEDになったとも考えられます。
また、本当に性交がなくても、婚姻共同生活の平穏を害する行為として離婚原因であると評価されることはあり得ます。
夫のED(性機能障害)が原因で不倫をしてしまう妻が増えています。
セックスレスは離婚原因になるとの判例もありますので、セックスレスを理由とした離婚は認められる傾向にあります。
しかしながら、EDの場合は、双方で改善へむけての話し合いや取り組みがあったかによって判断が分かれているようです。
セックスレスにも関わらず、夫がEDではないと主張し続けるケースや、夫が治療に積極的ではないケースでは離婚が認められることがあり、逆に妻が協力しないといったケースでは離婚は認められないと判断されるようです。
妻には離婚という選択肢も与えられているにも関わらず、不貞に走ったという結果は許されるはずもなく、その経過の内容によって差はあるでしょうが、当然慰謝料請求は認められることになるでしょう。
夫のEDが原因でのセックスレスで、双方の協力があったにも関わらず改善せず、その結果2人は別居。
その後に知り合った男性と肉体関係をもったということであれば不貞としては認められないと判断される可能性があります。